神社や寺など

宮大工の建築と費用傾向

宮大工とは主に寺院や神社などの建築を担う専門的な大工のことです。寺院や神社は現代では見られない特殊な建築技術を用いているために、宮大工ではない通常の大工では建築や修繕は困難であり、専門的に知識と技術を習得した宮大工が必要となっています。特に古く由緒ある寺社の場合は定期的に修繕を施さなければならず、さらに歴史的に価値が高いので出来うる限り当時のままの素材や技法にこだわらなければならず、宮大工の作業は非常に専門的な作業となります。また特徴として古くからの建築技法をとることが多いため、釘やネジなどをあまり用いず木組みのみで構造を作ったり、柱などに風合いを持たせるために宮大工は現在では使わない昔ながらの手工具を使うこともあります。こうした宮大工に建築を依頼した場合にかかる費用は、その特殊性から一般的な大工に比べるとかなり割高になります。特に伝統的な工法にこだわった場合は非常に手間がかかるために高額になることが多いです。

聖徳太子とのかかわり

宮大工の伝統は、すなわち日本における大工の伝統です。というのも日本において本格的な大工の集団というものが歴史上に登場した時、その大工とは宮大工のことを指していたからなのです。宮大工が歴史上に登場する際に、重要な役割を果たしたのは聖徳太子といわれています。聖徳太子が活躍した飛鳥時代は仏教を国造りにいかそうと積極的に導入していた時代であり仏教を広め、かつ学ぶ場としての仏教寺院が各地に作られようとしていました。そうした中で、大陸や朝鮮半島から寺院建築を担う大工を呼び寄せて当時最先端であった木造の大寺院を作らせました。それらの大工によってもたらされた新しい建築は、日本においての建築技術を飛躍的に発展させました。こうした寺院を作るために専門的な知識を持った大工が生まれ、今日の宮大工となりました。